[官能小説] 熟女の園 鬼上司と ~苦手な鬼上司と二人で海外出張~
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鬼上司と ~苦手な鬼上司と二人で海外出張~

 俺は飯田さんが苦手だ。俺以外もみんなそう思っているはずだ。仕事ができるが他人に厳しいことで有名で鬼ババ、アマゾネスと影で言われるくらいだ。その飯田さんのアシスタントとして同じプロジェクトに参加することになってしまった時はショックで会社を辞めようかと思ったくらいだった。







 飯田さんと共に参加したのは東南アジア某国のインフラ開発プロジェクトだった。中堅商社の我が社にとっては社運を賭けたビッグプロジェクトといってもいい。上層部の期待がかかっているこのプロジェクトにベテランで経験と実績のある飯田さんがプロジェクトリーダーとして選ばれたのだ。
 飯田さんは女だがこれまで数々の成果を上げてきたやり手だ。絵に描いたようなキャリアウーマンで年齢は40代半ばと言われているがエネルギーに溢れていて数日徹夜してもなんともないという顔をしている。背が高く明るい黒いベリーショートと最低限の薄い化粧はなんだか遠目から見ると男のようにも見える。ギラリとした瞳は獲物を探す女豹のようだ。いつも色気のない地味なパンツタイプのスーツでスカートを履いたところは見たことがない。なんでも入社したころにセクハラを受けそれ以来ずっとパンツ姿で過剰なアクセサリーもせず色気のない恰好になったらしい。もちろん独身、仕事一筋の人だ。
 対して俺は入社3年目の若手だ。それなりにいい大学は出たが同期の中で優秀というわけでもなく中の上くらいの成績だ。なんとか毎日の仕事をこなしながら週末彼女と過ごすことだけを楽しみに生きている。そんな俺がこのプロジェクトメンバーに選ばれたのは予想外だった。若手の成長の機会ということで参加することになったらしい。しかもよりによって飯田さん直属のアシスタントというポジションだ。日本を出国するとき同期からは「罰ゲーム旅行」と揶揄され旅立った。

 6ヶ月後、無事にプロジェクトは終わりを迎えようとしていた。
 俺にとってはこの6ヶ月は地獄といっても良かった。常に飯田さんの傍で手足となり働く日々、徹夜や深夜の呼び出しといった無茶ぶりも日常茶飯事だ。そしてなにかといえばすぐに「早く!」「もっと考えなさい!」「人の話聞いてたの?!」と罵声を浴びせられる。すでに砕ける心もなくなって身体が砕けそうになっていてなんとかプロジェクトは完了した。
 帰国を1週間後に控えたある日、飯田さんからパーティーに参加するように言われた。なんでもこのプロジェクトの成功を祝って大々的なパーティーがあるらしい。そこには関係各社やこの国の政財界の人間が多く出席するという。そんなところになんで俺がと思ったが中心人物である飯田さんとずっと行動を共にしていた俺はあちこちで顔を覚えられていて招待状が来たというのだ。

「俺みたいなのがそんな場所なんて似合わないですよ。飯田さんが行ってください」

「何言ってるの。あんただけが呼ばれたとでも思ってんの?私も行くに決まってるじゃない。当日は恥ずかしくない格好で来なさいよ」

 何を着ていったらいいのか分からずいろいろ調べた結果タキシードを借りて着ることにした。実際に着ることになったのは紺色でデザインも現代的、スーツに近く想像していたような堅苦しいものとはかなり違った。髪もきちんとセットしてもらいタキシードを着るとつい某有名スパイ映画の主人公になった気分で指を銃に見立ててポーズをとってしまった。その画像を彼女に送るとすぐに「かっこいいよ!」という返信が届き意気揚々とした気分パーティー会場に向かった。会場は植民地時代に造られたという有名なホテルだ。すでに会場には多数の来客が来ていてこの国の民族衣装やドレス姿など色とりどりの豪華な格好をした人々が集まっている。やっぱりタキシードで良かったとほっとしていた。気を抜いてほっとしていると後ろから聞き覚えのある声の日本語が俺の方へ聞こえてきた。

「佐藤、あんた似合ってるじゃない?」

 恐る恐る後ろを振り返ると俺は驚いて言葉が出なかった。黒で膝上丈のワンピースタイプのドレス、しかもそれは身体にぴっちりとしたものでボディラインがくっきりと浮かび上がっている。普段の地味な服装からは想像できない豊満な胸とくびれた腰、そして尻も立派だ。背が高いこともありスタイルの良さが際立っている。ベリーショートの髪はボリュームを持たせ躍動感ある髪型にされていて全く印象が違う。化粧だってくっきりとしたものをしていて赤い口紅と濃い目のマスカラが顔の作りがよいことを教えてくれた。それに今まで見たことのないイヤリングやネックレス、マニキュアまでしているのだ。
 これがいつも俺に罵声を浴びせている鬼の飯田さんだとは思えない。まるでモデルか女優のようだ。

「なにじろじろ見てんのよ。気持ち悪い」

「すみません。本当に飯田さんですよね?」

「はぁ!バカじゃないの。ほらあいさつ回り行くわよ」

 飯田さんに連れられてこれまでお世話になった関係者の方々に挨拶に回った。その間銃俺はずっと飯田さんのことばかり気になって仕方なかった。こんな姿を見た人はウチの車内にはいるんだろうか。いないとすれば俺はすごく幸運だ。そんなことばかりずっと頭の中をグルグル回っていた。
 あいさつ回りが終わると人混みを離れ二人でバルコニーに出て夜風に当たった。夜風と共に飯田さんの身体からはいい匂いがしてきた。恐らく香水だろうが若い女が付けるような安っぽい甘い匂いではなく僅かにバラのように刺激のある大人の匂いだった。

「はあ疲れる~。佐藤アンタももっと気を利かせなさいよ」

「す、すみません!」

「対応が適当過ぎなのよ。それにチラチラこっちばかりみて」

「あ、それは・・・」

 やっぱり見ていたことはばれていたようだ。飯田さんのことばかり気になっていたなんて言えるわけがない。きっと何を言っても怒られるのだろうと思っているとシャンパングラスを渡してくれた。

「まああいいわ。佐藤お疲れ様。アンタよく頑張ったわ。この半年ありがとう」

 はじめて飯田さんから労いの言葉を貰い俺は目頭が一気に熱くなった。ずっと鬼だと思っていた人が最後の最後にこんな綺麗な姿で現れねぎらいの言葉とグラスを差し出してくれるなんて思ってもいなかった。飯田さんに対する認識がぐらついていった。
 グラスを受け取りながらも涙を浮かべる姿を見て飯田さんは笑っている。

「私だって誰にでもいつも怒ってるわけじゃないのよ。今回は本当に大変だったし、佐藤のミスも半端なかったけどそれでもよく頑張ったって思ってる。帰国したら評価期待していいからね」

「は、はい。ありがとうございます・・・・その、良ければ一緒に記念画像撮りませんか?」

 俺はポケットからスマホを取り出した。ぜひこの美しい飯田さんをカメラに収めてずっと持っておきたい。彼女には悪いが俺のお守りにしたいくらいだ。

「えー、人に見せたりするんじゃないでしょうね。私だって恥ずかしいのよ」

「見せません。絶対に誰にも見せませんからお願いします!」

 飯田さんは渋々承諾してくれ夜景をバックに一枚だけ撮った。3分の2が俺でその後ろに隠れるように飯田さんが写っている。それが限界だったが俺は満足だ。

「恥ずかしいわ。こんな格好しなきゃいけないなんて」

「似合ってますよ。すごく綺麗です」

「はぁ!バカにしてるの?」

 酒が入っていたこともあり思ったことをそのまま口にしてしまうと飯田さんは烈火の如く怒った。

「いえ、馬鹿になんてしてません。本当に綺麗です」

「もう・・・は、まあ許してあげるわ。苦手なのよね、こういのってでも今日はこれにしろって現地のアドバイザーが言ったから。似合わないでしょう?こんな派手な格好」

「いいえ、すごく似合ってます!まるで女優みたいです。飯田さんはスタイルも顔も社内の誰よりも綺麗ですよ」

「ちょっとやめなさいよ。恥ずかしい」

 俺は遠慮せず飯田さんにグイグイと迫っていった。酒が入っていたからかもしれない。半年もの間、彼女とのスキンシップもなく溜まっていたせいかもしれない。飯田さんとの距離をどんどん詰めていった。

「いやマジで綺麗、最高です。今日の飯田さん見ることできて幸せです」

「佐藤、アンタ酔ってるでしょ?いい加減に・・・ちょ、ちょっと!」

 我慢しきれなくなり顔を近づけてそのまま飯田さんと唇を重ねてしまった。重ねた瞬間飯田さんはピクリと身体を震わせた。俺は両頬を掴んで唇を重ねていく。飯田さんの香水の匂いと僅かなシャンパンの味、そして目の前の美しい姿に俺の本能は完全にやられてしまった。

「んん・・・はぁはぁ、すみません・・・つい・・・」

「ついじゃないでしょう。何したか分かってんの?」

「分かってます」

 再び飯田さんの口を塞いだ。前のめりになって飯田さんの唇にしっかりと吸いついていく。もう自分でもどうしようもない。後先のことなんて全く考えずに行動に出てしまいもう引くこともできないのだ。なら思いの丈をぶつけてみることにした。

「飯田さん、俺・・・俺・・・俺!」

「分かってる。いいの」

 飯田さんが俺の頬に手を当てて、自ら顔を近づけてきた。今度は飯田さんから俺にキスをしてきたのだ。こんなことは予想外で驚いてしまいなにも考えられなくなった。飯田さんは俺の唇を細い唇で優しく舐め、僅かに出した舌で舐めてきた。

「本当にいいなら今からこのホテルに部屋を取るけどどうする?」

 飯田さんはスマホを取り出してロビーに電話しようとしている。その表情は女豹、といっても女が男を狙う女豹の表情だった。



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