[官能小説] 熟女の園 時の彼方 ~30年前にタイムスリップ、時を超えた出会い~
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時の彼方 ~30年前にタイムスリップ、時を超えた出会い~

今回は導入部分となります。非エロ内容なのでご了承ください。

いくら21世紀になったとはいえタイムマシンなんて実現するわけがないと思っていた。そんなものは空想の産物に過ぎない。もし実現するなら今頃未来から来た人間がそこらじゅうにいて大変なことになっているはずだ。
それなのに俺は今1985年にいる。1995年生まれの俺が1985年に20歳の青年として存在している。そんなことは起こり得ない、いわゆるタイムパラドックスだ。

「淳一さん、ただいま」

俺に三つ編みセーラー服姿の女子高校生がにこりと微笑んだ。




2015年のある日、友人の鈴木が見せたいものがあると言って連絡してきた。彼の家に行くとスマホによく似た形をした機械だった。彼はそれは時空転移装置、タイムマシンだといった。
鈴木は元来メカオタクであやしげな機械を作っていたが、ついにタイムマシンを作ったというのだ。俺は笑うほかなかった。
まじめにタイムマシンだと言い張る彼を嘲笑い、その装置を手にとってスイッチや画面に触れていると突然電子音が響いた。「おい、それは!」という鈴木の叫び声が聞こえたのも束の間、まるで強力な麻酔を打たれたように意識をうしなってしまった。

次に目を覚ましたのは山の中だった。なにがなにやら分からず、近くの集落へといくと俺を物珍しそうに農家の人が見ていた。そして街へといくと見たことのない景色、いや写真で見た昭和の風景が広がっていた。落ちていた新聞を拾うと「1985年」と日付が打たれている。夢か、ドッキリなのか現実を受け入れることができない。タイムマシンは画面が真っ暗になって動かなかった。俺はたったひとり不思議の国に放り込まれてしまった。

その日は行くあてもなくただぶらぶらしていた。知った場所、住んでいた家はなく、近所でよくみかかえる老人、いや今は40代の主婦と出会い話しかけたが変人と思われただけで終わった。はやりここは30年前なのだろうか。途方に暮れ、公園でぼんやりしていると不意に声をかけられた。

「お兄さん、そんなところにずっといると風邪ひきますよ」

声をかけられた方を見るとブラウスとジーンズ姿の三つ編みの少女が立っていた。家が公園のとなりで俺がぼんやりしているのをずっと見ていたらしい。

「そうだな、でも帰るところがないからな」

「もしかして家出ですか」

「ん・・・似たようなもんだ」

「なんかかっこいい。なら今夜は家に来ませんか。あいてる部屋あるから」

少女は微笑み、公園の隅の木造の建物を指差した。そこが家だった。
行くところがない俺は彼女の提案に乗って泊めてもらうことにした。家は下宿を営んでいて学生を受け入れたりするそうだ。母子家庭で母親が管理人をしている。
タイムスリップしてきたなんて言えるはずもなく、親とけんかして家を飛び出してきたという嘘を吐いた。

「元気ねぇ・・そういうことならしばらくゆっくりしていってもいいわよ。その代わり家の手伝いをしてもらえると助かるわ。女二人じゃいろいろと苦労するの」

八千代さんという少女の母親は俺にそう言ってくれた。
彼女は40代前半くらいだろうか、妙な色気があった。
食事も支度してもらい俺は母子二人とともに食事を取ることになった。

「お兄さん、私は幸恵、高校3年生です。お兄さんはなんていうの」

「淳一、大学生2年の20歳だ」

「大学生なんだ、どこの大学ですか。どんな勉強してるんですか」

幸恵は俺に興味津々でいろいろと聞いてきた。本当のことを答えることはできず、東京の有名大学の名をあげて後は適当に嘘を吐いた。

「やめなさい幸恵、淳一さんも困ってるでしょう。ごめんなさいね、淳一さん。余所から来た人って珍しいからついこの子もいろいろ聞きたいのよ」

「そうなんですね。はははは・・・」

やさしい母と自由闊達な娘、とてもいい親子だ。でもなにか違和感を感じた。今日初めて会ったはずなのにどこかで会った気がする。だれか身近な人に似ている気がしてならなかった。


それから1週間が過ぎた。庭の草むしりや雨漏りの修理など与えられた仕事を慣れないながらもこなしていた。それと同時にタイムマシンを直そうとしたがどうしても電源が入らずお手上げだった。このなま未来に戻れないのでは、かといっていつまでもここで生活させてもらえるわけでもなくどうしたらいいのかと悩んでいた。

「淳一さん買い物行きましょう。お母さんが淳一さんに服を買ってあげるって」

学校から帰ってきた幸恵が俺の部屋に入ってきた声をかけてきた。すっかり俺になついて暇さえあれば俺の部屋にやってくる。予定なんてあるはずのない俺は彼女とともに駅前のデパートへとでかけた。大きな駅ビル、隣接する繁華街に百貨店、なにもかもが俺の知っている駅前とは違う。2015年にはこのあたりは寂れてしまい百貨店も繁華街も潰れて廃墟だらけになっている。

幸恵との買い物は楽しかった。服については俺の好みに合うようなものがこの時代にはなかったが女に服を選んでもらえるなんて楽しくないわけがない。幸恵もウィンドウーショッピングを楽しんだりと二人で満喫した時間を過ごし喫茶店で休憩することにした。

「淳一さんって他の人とすごく違いますね。なんていうか・・・外人さんみたい」

「そうかな。やっぱり東京育ちだと目立つのかな、ははは・・・」

幸恵は周りを気にしながら俯いてはにかんでいた。21世紀にはこんなおしとやかな女子高生はどれほどいるだろうか。男に対して決して横柄な態度をせず言葉づかいも丁寧だ。

「そういえば幸恵ちゃんは彼氏いるの」

「彼氏って」

「付き合ってる人だよ。高校生ならもういるだろ。かわいいし」

「付き合うなんて・・・恋人なんているわけありません。大人じゃないのに」

変なことを言ってしまい、幸恵は少し怒っているようだった。この時代はまだ中高生が付き合うなんて当たり前ではないみたいだった。これからは気をつけないと自分の立場を危うくするかもしれない。
18でまだ彼氏もいないとなれば幸恵は処女だということだ。そんなことをふと思ってしまった。

勘定をすませて喫茶店を出た時、ふとドアの取っ手をもった彼女に左手首に目が行った。手の甲から手首にかけて赤い筋が走っていて火傷の跡のようだ。それもかなり前からあるような跡だ。
俺の視線に幸恵は気がつくと腕を引いて右手で左手を隠した。

「これは子供のころに熱湯がかかってできたの・・・」


その出来事を聞いて俺ははっとした。子供のころに手に持ったやかんからこぼれた熱湯が左手にかかって筋のような火傷の跡、下宿の管理人をしながら生活した母子、そして幸恵という名前。


目の前にいる女子高生は俺の母親だ。

年齢もおそらく1985年に18歳で間違いない。俺は自分の祖母と母と共に暮らしていたのだ。
今まで感じていた違和感はこれだと分かった。結婚する前の旧姓だからずっと気がつかなったのだ。
血のつながった家族ではあるが、この時代にはまだ俺は生まれていなし母は父とさえ出会っていない。だからはやり名乗ることなんてできない。このまま嘘を貫き通すすしかない。別れの日が来るまで・・・

「淳一さん、あの・・・」

歩き出そうとすると幸恵は俯いて俺の左手を少し触った。

「だめですか」

なにをしたいのかはすぐに分かった。そして母が俺に恋心を抱いていることも分かる。

「いいよ。手を握ろう」

嘘を貫き通す覚悟をした俺は年下の母の手を握って歩き始めた。


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